Amazon簡易OEMの差別化案が何も思い浮かばない・・・
あなたはこんなことで悩んではいないでしょうか?
今回はそんなあなたの為に「Amazon簡易OEMの差別化案を絞り出す5つのステップ」を詳しく解説していきます。
この記事の手順通りに淡々と作業をこなしていけば差別化案を絞り出すことができます。
もしあなたが差別化案が思いつかず困っているのであれば、是非この記事の手順を試してみてください。
↓動画でも詳しく解説しています
Amazon簡易OEMの差別化案を絞り出す5つのステップ
その5ステップは以下の通りです。
- 全ベンチマーク商品に集まっている全レビューを集計する
- 「差別化するスペック」の優先順位を決める
- 「必要最低限満たすスペック」を最低1つ抜き出す
- 上記スペックを満たす商品・付属品を探す
- 商品画像・動画の差別化ポイントを見つける
一つずつ詳しく解説していきますね。
全ベンチマーク商品に集まっている全レビューを集計する
まずはこれからあなたが参入しようとしている市場の、全てのベンチマーク商品に集まっている全ての商品レビュー(購入者の声)を集計していきます。
ベンチマーク商品って何?
ベンチマーク商品とはこれからあなたが参入しようとしている市場で「どれくらいの売上・利益を見込めるのか?」というのを調べるための、指標となるライバル商品のことです。
↓更に詳しく知りたい人は以下記事を読んでください。
その商品に集まっている商品レビューをこれから全部集めていきます。
ベンチマーク商品の商品ページを開いたら、以下の「レビューダウンロード」というボタンをクリックします。
ちなみにこのレビューダウンロードボタンは、セラースプライトというリサーチツールを使うことで表示させることができます。
すると以下のように、その商品に集まっているレビューが全てリスト化されたエクセルをダウンロードすることができます。
セラースプライトのこのレビューダウンロード機能を使えば、このように効率的にレビューを集計することができるのでとてもオススメです。
そして全てのベンチマークのレビューリストをダウンロードしたら、以下のように重要な項目だけ抜き出して、Googleスプレッドシートで改めてリスト化します。(エクセルの重要な項目を、Googleスプレットシートにコピー&ペースト)
このように複数商品のレビューリストを1つのシートにまとめることで、市場全体のレビュー(購入者の声)を効率的に見渡すことができます。
Googleスプレットシートはエクセルよりもサクサク動きますし、自動保存もしてくれるのでオススメです。
ではエクセルからGoogleスプレットシートへ抜き出す項目を1つずつ解説していきますね。
まず「ASIN」「バリエーション(エクセル上ではModelという項目)」「URL」の3項目です。
バリエーションって何ですか?
バリエーションというのは以下の商品のように、1つの商品ページ内で複数のカラーやサイズを展開をしている商品があるんですけど、例えば「ブラウン」とか「ホワイト」をバリエーションと言います。
Googleスプレッドシートにバリエーションの項目も貼っておくことで、どのバリエーションが人気があるかを調べることができます。
例えば上の画像の商品の場合、カラーバリエーションが「ブラウン」の商品が、Googleスプレッドシートのバリエーションのところにずらーっと沢山並んでいる場合、ブラウンが人気のあるバリエーションということが分かります。
沢山並んでいる(レビューを投稿している人が多い)ということは、それだけ沢山の人が購入しているバリエーションということですね。
ベンチマーク商品が複数のバリエーションを展開している場合、あなたも真似をして全バリエーション仕入れるのではなく、売れ残りのリスクを回避する為に最初は人気のあるバリエーションだけに絞って仕入れをする方が良いです。
次にURLですが、URLを貼っておくことで「どんな商品だっけ?」と思ったときにすぐに商品を確認できて便利です。
URLをクリックすると以下のように該当のレビューの画面が開くので、右上の商品の詳細というところの下の商品名をクリックすると商品ページを開くことができます。
次に「星の数(エクセルではRatingという表記)」と「レビューの内容 (エクセルではContentという表記) 」も貼ります。
エクセルからGoogleスプレットシートに 「ASIN」「バリエーション」「URL」「星の数」「レビュー内容」の5項目のコピー&ペーストが完了したら、参考にならないレビューを除外しながら、良いレビューなのか、それとも悪いレビューなのかというのを上から順番に見ていきます。
イメージしにくいと思うので、実際にやってみますね。
まず 「良い / 悪い」「項目」 という2項目を新たに作ります。
では実際に上から順番に見ていきます。
まず以下の「トイレがオシャレになりました!」というレビューですが、良い内容のレビューということは分かりますが、具体的にどういう部分で満足しているのかが曖昧で分かりにくいですよね。
こういったレビューは参考にならないので行ごと削除してしまいます。
次に以下のレビューを見てみます。
これは結構具体的にコメントを書いていて一見参考になりそうな意見と思うかもしれませんが、こういったレビューも場合によっては削除することもあります。
なぜなら星の数が5個で褒めてばかりの内容のレビューは、サクラレビューである可能性が高いからです。
中国セラーであったり、レビュー件数が何百件も入っているような商品で褒めてばかりの星5レビューは、特にサクラレビューの可能性が高いです。
星5の場合でも、レビューコメントの中で「ここだけは残念でした」とか「もっとこうだったら更に満足でした」とか、部分的に不満の声が含まれているレビューがたまにあるので、そういったレビューは星5だったとしてもサクラレビューではない可能性が高いので残しておきます。
次のレビューも見てみます。
これは「外枠スチールや板に傷が付いている」ということで不満を持っている意見なので、「良い / 悪い」という項目には「悪い」と記入して、「項目」には「傷が多い」といった感じで記入します。
このように 「項目」はレビューの内容を一言で要約する感じですね。
次のレビューも引き続き見ていきます。
「梱包がとても丁寧でした」といった内容のレビューなので、「良い / 悪い」という項目には「良い」と記入して、「項目」には「梱包が丁寧」といった感じで記入します。
この要領で下まで全部記入していきます。
「差別化するスペック」の優先順位を決める
一番下まで記入が完了したら、次にどの項目(スペック)を差別化するかについて優先順位を決めます。
優先順位なんか決めずに、改善できそうなところは何でも改善すればいいんじゃないですか?
僕も最初はそう思ってました。
ですが何でもかんでも改善しようとすると仕入原価が高騰してしまい、ベンチマーク商品よりも高い販売価格にしなければ利益を取れない状態になってしまいます。
だから優先度の高い項目に的を絞って改善をすることで、原価を抑えつつ顧客に満足してもらえる商品を作る必要があります。
でもベンチマーク商品の悪いところを改善した商品を作るわけだし、原価が上がったとしてもベンチマーク商品よりも販売価格高くしちゃえばいいんじゃないですか?
その考え方は間違いではないですし、ゆくゆくはベンチマーク商品よりも高い販売価格で売って沢山利益を取っていきたいところです。
でもどれだけ機能面を改善して良い商品を作ったとしても、あなたの商品ページに訪問したお客さんは、残念ながら1つ1つの細かいスペックをチェックしていない場合がほとんどです。
そういった細かいスペックよりも
- 価格やレビュー、商品の見た目、画像の雰囲気・世界観など、パッと見て分かる表面的な情報
- 「この商品を買うことで悩みを解決できそうか?」「理想的な未来を実現できそうか?」など感覚的・感情的な部分
そういったところで購入の判断をする場合が多いです。
特に価格は重要です。
Amazonをはじめ、ネット通販で買い物をする人は「できるだけ安く買いたい」と思っている人がほとんどなので、まずはコストパフォーマンスでベンチマーク商品に負けないようにしましょう。
その上で、あなたのブランドの知名度が上がってきたり、商品に高評価レビューが貯まってきたら、徐々にベンチマーク商品よりも販売価格を上げていきます。
そして売上が最大化するポイントを探っていきましょう。
この販売価格を徐々に上げていく作業ですが、実際に市場に商品を投下してみないと、どこまで上げていけるか(どの販売価格までだったらお客さんに買ってもらえるか)正直分からないです。
なので、仮にベンチマーク商品よりも販売価格を上げることが難しい場合であっても、 ベンチマーク商品と同価格帯でも利益が取れるように、なるべく原価を抑えて商品を作りましょうということですね。
では早速、差別化するスペックの優先順位を決めていくのですが、まずGoogleスプレットシートの上部メニューの中の「フィルタを作成」をクリックします。
すると各項目に▼マークが表示され、そこをクリックすると以下のようなウィンドウが表示されるので、並べ替えをクリックします。
この時「項目」⇒「良い / 悪い」の順で並べ替えをします。(A⇒Z、Z⇒Aの順番はどちらでもOK)
すると多数派の意見(項目)ほど、以下のように多く並びます。
上記のように「良い / 悪い」の項目が「悪い」で、多く並んでいる項目ほど、多くの購入者が口を揃えて不満に思っている項目になります。
つまりその項目こそ優先度が高い改善事項になります。
上記の場合「しっかり固定できない」という意見が一番多く並んでいるので、一番優先度が高い改善事項になります。
次に取扱説明書に対する不安の声が多く並んでいるので、2番目に改善したい点は取扱説明書ですね。
こんな感じで優先順位を決めていきます。
そしてまずは全部改善できるか挑戦はしてみますが、原価が高くなってしまう場合は優先度の低い項目からそぎ落としていきましょう。
では、もし今回のような定量的な分析を行わずに、適当にさらーっとレビューを読んでいってしまうとどうなるか見てみましょう。
例えば以下のレビューを見てみます。
「黒い金属枠が洗面所のデザインとちょっと合わない気がしたので、黒い金属部分を白く塗り直しました」という、デザインに対する不満の声が1件だけあります。
定量的な分析を行わなかった場合、こういった少数派意見を超重要な改善点と思い込んでしまう可能性があります。
そしてこの少数派意見に応えるべく白い金属枠の商品を苦労して作った結果、全然売れなかった…ということにもなりかねません。
たしかに少数派意見かもしれないですけど、たまたま同意見のコメントが来てないだけで、陰では色んな人が「白い金属枠の商品が欲しい!」と思ってそうじゃないですか?
たしかにそうなんですけど、先程もお伝えした通り、仕入原価を抑える為に改善点をできる限り絞り込む必要があります。
この考え方でいくと、やはり少数派意見よりも多数派意見に耳を傾けるべきです。
商品を購入するお客さんは十人十色なので、一人一人いろんな感性があって商品に対する感想も人それぞれですよね。
その中でも、多くの人が口をそろえて同じことを言っている事柄は重要なポイントなので、そこに的を絞って改善をしていこうというわけです。
なので、少数派意見に惑わされないように注意しましょう。
差別化案を考える際、客観的な情報を元にリサーチするのがとても大事です。
客観的な情報とは例えば、今回集計している商品レビュー(購入者の声)などです。
初心者の人でやりがちですが、「主観的な発想」を元にリサーチしてしまいがちなので気を付けましょう。
主観的な発想とは例えば
- この商品にこの付属品を付ければきっと売れるだろう
- このデザインに作り変えればきっとライバルより売れるに違いない
- ライバルは白色だけど、うちは黒色にした方が見た目がかっこいいし売れるんじゃないだろうか
こんな感じで自分の思い込みに頼ってしまったり、自分にとって都合の良いように解釈をしてリサーチを進めてしまったりすることを主観的な発想といいます。
それでたまたま当たればいいんですが、当然自分のアイデアが必ずしも顧客の求めていることにマッチするとは限らないので、主観的な発想だけでリサーチをすると失敗してしまうことが多いです。
顧客に求められている価値をしっかりと提供できるように、必ず客観的な情報を元にリサーチをするようにしましょう。
「必要最低限満たすスペック」を最低1つ抜き出す
次に必要最低限満たすスペックを最低1つ抜き出すという作業に移ります。
必要最低限満たすスペックとは何かというと、 ベンチマーク商品で多くの人が口を揃えて満足しているスペックで、自社商品に関しても満たしておくべきスペックのことです。
どういうことか分かりづらいと思うので1つ例を挙げて説明しますね。
例えば以下の「マスクケース ボックス型」という市場を見てみます。
複数のベンチマーク商品のレビューを調べた結果、「フタの開閉がしやすくマスクを取り出しやすい」というスペックに対して、多くの人が口を揃えて満足しているとします。
その場合あなたの商品に関しても「フタの開閉がしやすくマスクを取り出しやすい」というスペックは必要最低限満たしておく必要があります。
図で表すと以下のようになります。
上記図で示しているように各競合他社商品(ベンチマーク商品)で共通している良いスペックは、必ず自社商品にも取り入れていきましょうということですね。
「どうやって差別化しようか?」というところを意識しすぎるあまり、必要最低限満たしておかなければいけないスペックを疎かにしてしまわないように注意しましょう。
では必要最低限満たすスペックを抜き出すための具体的な方法ですが、こちらも先程のGoogleスプレットシートを活用していきます。
先程の「差別化するスペックの優先順位を決める」のステップでは「良い / 悪い」の項目で「悪い」(不満意見)を見ていきましたが、今度は「良い」(満足意見)を見ていきます。
「マスクケース ボックス型」とは別の市場になりますが、例えば以下を見てみましょう。
上記のように「良い / 悪い」の項目が「良い」で、多く並んでいる項目ほど、多くの購入者が口を揃えて満足している項目になります。
つまりその項目こそ必要最低限満たすスペックになります。
上記の場合「粘着シートの接着力」という項目が一番多く並んでいるので、あなたの商品に関しても粘着シートの接着力は妥協せず作り込んでいく必要があります。
「良い」レビュー(満足意見)が全然集まらなかった場合ってどうすればいいですか?
たしかに以下のように「良い」レビューがなかなか集まらない時があります。
その場合Amazonだけでなく、Yahoo!ショッピングや楽天市場でも似たような商品を見つけてきてレビューを集計していきましょう。
Yahoo!ショッピングや楽天市場に関しては、セラースプライトのレビューダウンロード機能は使えないので手動での集計となります。
その為かなり手間はかかってしまいますが、とても重要な作業なのでコツコツやっていきましょう。
Yahoo!ショッピングや楽天市場にも参考になるレビューが沢山転がっています。
なので「良い」レビューが集まる集まらないに関わらず、Yahoo!ショッピングと楽天市場のレビューも集計していくべきです。
Yahoo!ショッピングや楽天市場も見たけど、それでも「良い」レビューが集まらない場合どうすればいいですか?
その場合実際にベンチマーク商品を買ってみて、中国工場から仕入れてきたサンプルと比較します。
そしてベンチマーク商品よりも使いやすいかとか、傷が多くないかとか、最低限ベンチマークよりも品質が劣っていないかどうかをチェックしましょう。
その時もしベンチマーク商品よりも品質が劣っていると感じた場合は、また別の中国工場からサンプルを仕入れて、再度品質を比較するということを繰り返します。
時間はかかってしまいますが、基本的に中国輸入OEMは一つの商品で長期的に利益を取っていくスタイルなので、このあたりは時間を掛けて抜かりなくやっていきましょう。
商品・付属品を探す
差別化するスペックの優先順位決めと必要最低限満たすスペックの抜き出しが完了したら、次にこれらのスペックを満たす商品あるいは付属品を探します。
- 差別化スペック・必要最低限満たすスペックの両方を叶える商品を探す
- 商品に付属することで、差別化スペック・必要最低限満たすスペックの両方を叶えることができる付属品を探す
この2通りの方法があるので、順番に解説しますね。
差別化スペック・必要最低限満たすスペックの両方を叶える商品を探す
まず色々な中国工場からサンプルを仕入れましょう。(1工場につき2~3個発注)
サンプルを仕入れる条件として、ベンチマーク商品と同価格で出品した際に粗利益で利益率30%以上取れることが絶対条件です。
↓以下記事で、粗利益で利益率30%以上取れる商品の探し方について解説しています。
中国工場のサンプルが手元に届くまでの間、ベンチマーク商品も購入しておきます。
そして実際にあなた自身がベンチマーク商品を使ってみて、レビュー集計した不満の声・満足の声と照らし合わせながら、商品を体感してみましょう。
そして中国工場のサンプルが手元に届いたらベンチマーク商品と比較をします。
この時中国工場の商品が、差別化スペック・必要最低限満たすスペックの両方を叶えることができる商品かどうか、実際に使いながら検証します。
もし叶えることができない商品だなと判断したら、その商品は容赦なく切り捨ててしまいましょう。(メルカリなどで販売してしまえばOKです)
そしてまた別の中国工場からサンプルを発注して、ベンチマーク商品との比較・検証を繰り返していき、差別化スペック・必要最低限満たすスペックの両方を叶える商品をじっくり時間を掛けて探していきます。
早く出品したいと焦るあまり中途半端なスペックの商品を出品しないように気を付けましょう。
今後長期に渡って販売していく商品なので、焦らずじっくり選定しましょう。
商品に付属することで、差別化スペック・必要最低限満たすスペックの両方を叶えることができる付属品を探す
商品に付属することで、差別化スペック・必要最低限満たすスペックの両方を叶えることができる付属品を探すのもアリです。
でもどんな付属品を付ければ良いか全く見当がつきません・・・
たしかに慣れないうちは結構難しいと思います。
そこでオススメなのが以下の方法です。
- ベンチマーク商品を買って実際に使ってみる
- 家族や友人、外注スタッフなどに実際に使ってもらって意見をもらう
先程も説明しましたが、あなた自身実際に商品を使ってみることが大事です。
そうすることで、「こんな付属品を付けてあげれば、この問題点を解消できるんじゃないか?」というアイデアが出てきやすくなります。
やはりパソコンの画面上だけであれこれ考えても出てくるアイデアには限界があるので、必ずその商品を実際に使ってみてください。
出品しようとしている商品が専門的な分野のもので、自分では実際に使えない場合どうしたらいいですか?
その場合クラウドワークスなどでその商品に詳しい外注さんを探して、その外注さんに商品を渡して意見をもらいましょう。
僕自身今までクラウドワークスを使って、専門的な商品の改良点を考えてもらったり、取扱説明書を作ってもらったりしてきました。
↓クラウドワークスの使い方・活用方法については以下の記事をお読みください。
実際の商品を例に商品・付属品探しを実演
では実際の商品を例に挙げて説明していきますね。
例えば先程、Googleスプレットシートでのレビュー集計で例に挙げた以下の「壁に取り付ける木製棚」を見てみます。
レビューを集計した結果、「しっかり固定できない」という不満意見が最も多く、差別化するスペックとしては最も重要度が高いことが分かりました。
では「しっかり固定できない」という不満を解消することができる商品、もしくは付属品を探していくのですが、今回は付属品を探してみようと思います。
先程も説明した通り、パソコンの画面上だけであれこれ考えてもアイデアはなかなか浮かばないので、ベンチマーク商品を購入して実際につかってみましょう。
ベンチマーク商品を実際に買って実物を確認したところ、以下のようなネジ・アンカーが付属されていました。
どうやらこのネジとアンカーで壁に固定するようですね。
もし可能であればあなた自身この商品を壁に取り付けてみて、具体的にどんな感じでしっかり固定できないのかを体感してみましょう。
実際に取り付けてみることで色々とアイデアが浮かんでくることがあります。
実は僕自身もこういった壁に取り付けるタイプの商品を販売していたことがあったのですが、中国工場の商品に元々付属しているネジやアンカーは正直あまり品質が良くありませんでした。
なので「うまく固定できません」という意見を購入者様から多く頂いていました。
そこでホームセンターで改良に使えそうな部材を探してみたのですが、以下のようなネジ・アンカーを発見しました。
こんな感じでネジとアンカーがセットなっていて、元々中国の商品に付属していたネジ・アンカーよりも太くて頑丈なものを発見することができました。
早速これを買ってみて商品を固定してみたところ、固定力を改善することができました。
今回の木製棚に関しても、上記の付属品を応用できると思いますので、似たような仕様のネジ・アンカーが中国に無いかを探してみます。
まず以下のようにGoogle翻訳で「石膏 ネジ」というキーワードを中国語に翻訳してみます。
その中国語でアリババで検索をしてみます。
すると以下のように、ホームセンターで見つけた太くて頑丈そうなネジ・アンカーと同じようなものを発見することができました。
そしてこのネジ・アンカーのサンプルを注文して、実際に自宅でこのネジ・アンカーを使って商品を取り付けてみて、どれくらい固定力が改善されるかを調査してみます。
もしそれで改善されるのであれば、「しっかり固定できない」という不満の声を解消する商品を作ることができるので、ベンチマーク商品との十分な差別化になります。
こんな感じでネット上だけでリサーチするのではなく、実際に商品を購入して使ってみたり、今回の場合ホームセンターに足を運んでみたりなど、リアルに体験をしたり実際に足を運ぶことでヒントを得られることもあります。
なのでこのあたりは労力を惜しまず、試行錯誤をしていくようにしましょう。
僕自身、現在は簡易OEMメインで商品を展開しているのですが、本格的なOEMもどんどん挑戦していきたいと思っています。
今後このブログで、本格的なOEMに関する情報についても積極的に発信していきます。
商品画像・動画の差別化ポイントを見つける
最後に商品の差別化だけでなく、画像や動画を差別化する為の情報をレビュー集計結果から抜き出していきます。
その具体的な作業の流れですが、まず以下のようにGoogleスプレットシートのレビューコメントの右側に、「購入理由/使用用途」という項目を新たに作ります。
そしてレビューコメントの中で、
- 「どういう理由で買いました」など、その商品を買った理由や背景
- 「どういう場所で使っています」や「こういう目的で使っています」など、その商品の使用用途
これらのコメントがあれば、「購入理由/使用用途」の項目に抜き出していきます。
先程例に挙げた「壁に取り付ける木製棚」とは別の市場になりますが、以下を見てみましょう。
購入理由/使用用途を抜き出していった結果、「お風呂場・脱衣所に設置する」という使用用途が多いことが分かりました。
この時ベンチマーク商品の画像を見てみて、お風呂場とか脱衣所での利用シーンが連想できない画像になっているのであれば差別化のチャンスです。
あなたの商品に関しては、お風呂場とか脱衣所での利用シーンが連想できるような画像・動画のデザイン、世界観、キャッチコピーにしていきましょう。
そうすることで、お風呂場や脱衣所に商品を取り付けたいという人に刺さる画像・動画になるので、ベンチマークの商品ページとの差別化になります。
ちなみに僕はTwitterもやっていまして、以前以下のようなツイートをしました。
このツイートでも言っているように、例えば「タオルラック」という市場のレビューを集計した結果、「バスマットを掛けて乾かしておきたい」という使用用途に関するコメントが多く集まっていたとします。
この時もし、ベンチマークの商品ページで「バスマットを掛ける」という具体的な利用シーンを想像できる画像・動画が無い場合は差別化のチャンスです。
あなたの商品ページに関しては、「バスマットを掛ける」という利用シーンを想像できる画像・動画を盛り込みましょう。
そうすることで、「バスマットを掛けて乾かしておきたい」という欲求を持っている人にもしっかりと刺さる商品ページになるので、結果的にそれがクリエイティブの差別化になるということですね。
更に楽天の場合以下のように、性別・年齢層別のレビュー投稿数を見ることができるのですが、これに関してもクリエイティブ差別化のヒントになります。
極端な例ですが、40代の主婦が沢山買っている商品なのに、20代の男性に受けそうなスタイリッシュなデザインの画像・動画にしてしまうのはNGです。
そうなるとターゲットとなる40代の主婦にはあまり刺さらない商品ページになってしまいます。
ですのであなたがこれから販売する商品のターゲットの、性別・年齢、あとはできれば職業などもしっかりと調べて、ターゲットにマッチするデザイン、世界観の画像・動画を作っていくようにしましょう。
まとめ
- Amazon簡易OEMの差別化案を絞り出す5つのステップは以下の通り
- 全ベンチマーク商品に集まっている全レビューを集計する
- 「差別化するスペック」の優先順位を決める
- 「必要最低限満たすスペック」を最低1つ抜き出す
- 上記スペックを満たす商品・付属品を探す
- 商品画像・動画の差別化ポイントを見つける
- レビューを集計する際は、セラースプライトの機能を使ってレビューリストをダウンロードし、Googleスプレットシートに全ベンチマーク商品のレビューをまとめる。
- 参考にならないレビューを除外しながら、「良い / 悪い」「項目」を記入していく。
- 「項目」「良い / 悪い」を並べ替えて、多数派の不満意見・満足意見を調べ、「差別化するスペック」の優先順位決め・「必要最低限満たすスペック」の抜き出しを行う。
- ベンチマーク商品を実際に購入して使ってみた上で、上記スペックを満たす商品・付属品を探す。
- 「購入理由/使用用途」という項目を新たに作り、レビューコメントから購入理由/使用用途に関するコメントを抜き出していく。
- 上記のコメントから画像・動画の差別化に関する案を出していく。
- 楽天のレビューからターゲットの性別・年齢層を調査して、そのターゲットに合わせたデザイン・世界観の画像・動画を作る。
今回の作業はとても時間がかかって大変な作業だとは思いますが、商品を長期的に販売していく為には欠かせない作業となります。
なので時間と労力を惜しまず、しっかりとやり抜くようにしましょう。
↓前回の記事では差別化の重要な考え方について解説しています。こちらも是非お読みください。
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